10年前にドラッカー先生の著書に感激して猛烈に勉強しましたが、また10年ぶりにサエグサタダシ先生の著書に出会って感激しています。こういう経済・経営の本を読んで涙が止まらず泣いてしまったのは初めてですし、お礼と感謝の気持ちを伝えたくて読書感想文を著者に送ったのも生まれて初めてでした。そうしたら先生からわざわざ『まだ私より若いんだから頑張りなさい』と72歳の私に激励のメールをいただいたりして、また感激しています。 (1)『V字回復の経営』は建設機械で有名な当時1兆円企業の『コマツ』の7年連続の赤字の垂れ流し事業部を2年でV字回復させたレベルの高い会社改造の経営のノウハウ本でした。そしてコマツ全体も9,000億円売上から2兆円売上に成長していきました。 (2)2冊目の『ザ・会社改造』は当時500億円売上で350人企業の『ミスミ』を2,000億円売上の一万人企業に成長させた物語です。三枝先生が創業者から依頼されて、この会社の社長として経営されて、小さな商社を世界的規模の製造業の会社へどうやって改造したかが全て分かる第一級の経営指南のノウハウ本でした。 (3)3冊目の『経営パワーの危機』は日本の失われた30年が何故続いているのか。その一番の原因は経営者人材の不足なのだと指摘されています。アメリカも中国もヨーロッパも発展途上国もどんどん成長しているのに。日本だけが30年間GDPも横ばいで、個人所得は下がり続けて、世界第2位だった個人所得も韓国・台湾・マカオにも追い抜かれて世界第24位になってしまいました。三枝先生の危機感が痛い程感じられる名著でした。 (4)4冊目の『戦略プロフェッショナル』は経営の世界規模の大きな流れを俯瞰しています。1960年から30年間のトヨタを中心にした製造業が世界に敵なしで一人勝ちしたのは何故か。その後の1990年から現在の30年以上日本は全く負け続けているのは何故か。先生はスタンフォード大学のMBAを取得されていますし、今では一万人規模のボストンコンサルティングの日本人として最初に採用された優秀なコンサルタントの先生でしたから、もの凄く分かりやすくて、日本はどうすれば復活するかが書かれていました。 さて何故私はこの4冊の本を3回ずつ読んで感激してしまって涙を流したのか。それは私は中小企業の創業者で、今年でもう48年間経営しています。しかしこの頃売上の壁(300億円)や、社員数増加の組織の壁(1,500人)でしょうか、思うように会社の成績が上がらないので非常に深い苦しみの中に居たのです。そしてやってもやっても良くならない会社の成績に自信を失くしていました。 そんな時に三枝先生の本に出会って、私なんかよりずっと苦労している人が居ることと、そして会社の改造やV字回復させる経営のたくさんのノウハウを持っていて、それを論理的に実行して現実的にたった2年で必ず成果を出している人が居ることを知りました。これなら一生懸命に勉強すれば私でもできるかもしれないと思ったのです。そして猛烈に勉強して4冊の本を1冊のテキストにまとめて、今6人の本社の経営チームで三枝式経営の実践を始めているところです。 12月決算ですので10月15日までに各社長を中心にこのテキストの研修を行なって、12月15日までの2ヶ月間で80人程のスマイシアグループの店長や館長や役員の人達と2024年(1月~12月)の事業計画書を作る予定です。 私も10年ぶりにスマイシアグループの計画書作りに参加します。この大切な計画作りを社員さんに全て任せていたこと自体が私の失敗だったのかもしれません。手を抜かずに努力致します。
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