株式会社NEXERと株式会社ニーズ・プラスが、
空き家の印象に関するアンケートを実施したようです。

全国の男女を対象としたインターネット調査。

目を引いたのは、
52%の方が、「住まいの周辺に空き家がある」と回答。
半数以上の方々がご近所の空き家を認識しているという現実。

で、空き家についての印象が、
「もったいない」が35%。
「危険」が20%。
「何も感じない」16%を挟んで、
「不安」「不潔」「迷惑」・・・と続きます。

全然、前向きになれそうになくて怖い・・・

何度か触れていますが、空き家が与える悪影響の一つが
外部不経済。

地域に、管理不全空き家が1軒あるだけで、
地域全体の相場が下がるってこと。

35%もの人が「もったいない」と感じているんですから、
空き家予備軍とのマッチングを促す仕組みを考えたいですね。


【近所の空き家、印象は?】35.4%が「もったいない」と感じる一方で「危険」の声も

株式会社NEXERは、株式会社ニーズ・プラスと共同で「空き家の印象」に関するアンケートを実施し、結果をサイト内にて公開したので紹介します。

■住まいの周辺に空き家はある?

空き家の存在は、持ち主の親族だけでなく近隣住民にとって無視できない問題です。

「不動産を相続したけれど、誰も住む予定がなくて空き家になってしまっている」というケースも、珍しくないのではないでしょうか。

そこで今回は株式会社ニーズ・プラスと共同で、全国の男女1000人を対象に「空き家の印象」についてのアンケートをおこないました。

「空き家の印象に関するアンケート」調査概要
調査期間:2024年6月20日 ~ 6月24日
調査機関:株式会社NEXER(自社調査)
調査対象:全国の男女
有効回答数:1000サンプル
調査方法:インターネット調査

■52.7%が「住まいの周辺に空き家がある」

まずは、住まいの周辺に空き家があるか聞いてみました。

(image)

52.7%と半数以上の方が、「住まいの周辺に空き家がある」と回答しています。
その空き家はどんな状況か聞いてみたので、一部を紹介します。

「住まいの周辺に空き家がある」その空き家はどんな状況?
かなり前から存在していて手の施しようがないような状態になっている。(10代・男性)
数年前に引っ越してしまって庭が雑草で覆われている(10代・男性)
木がとても生えて住めない状態(20代・女性)
荒れてる感じ(20代・女性)
草が生えて手入れされていない(20代・男性)
誰も住んでいないのでちょっと不気味な感じ。(20代・女性)
郵便受けに古いチラシなどが詰まっている、蜘蛛の巣が多い(20代・女性)
周りの庭などは草が生え茂り、一部屋根など朽ちてきている。(30代・女性)
家主が居なくなってから内装のリフォームが入っているのに買い手が決まっていないのか1年以上放置されている。(30代・女性)
老朽化が進み、木や雑草が生い茂っているケースが多いようです。

■30%以上の空き家が「10年以上放置されている」

続いて何年くらい空き家のままなのか、分かる範囲で教えてもらいました。

(image)

あわせて30%以上の空き家が「10年以上」放置されているようです。

さらに風での危険度やにおいなど、あなたの住まいの周辺に空き家があることで悪影響はあるか聞いてみました。

(image)

23.7%の方が、住まいの周辺に空き家があることで悪影響が「ある」と回答しています。

どのような悪影響があるのか聞いてみたので、一部を紹介します。

住まいの周辺に空き家があることで悪影響が「ある」どのような悪影響がある?
ごみが散乱する(30代・女性)
虫が湧く(30代・男性)
火事・倒壊(30代・女性)
木が風邪でおれていたり、庭に入ってきたりする。(40代・女性)
周辺が暗い感じがする(40代・男性)
飛散物で迷惑をかける恐れがある(40代・男性)
コウモリや小動物が住み着き、排泄物などのにおいがする。(40代・男性)
不衛生で、野良猫等のすみかになっている(40代・男性)
火事や倒壊、風による飛散物などの悪影響のほか、不衛生で小動物や虫などの住処になっていて悪影響だという声が多くありました。

■35.4%が空き家に対して「もったいない」と感じる

さらに、空き家に対するもっとも大きな印象を聞いてみました。

(image)

35.4%と3割以上の方が「もったいない」と感じているようです。

空き家について、そんな印象がある理由を聞いてみたので一部を紹介します。

「もったいないと感じる」回答理由
お金使って建てたのにもったいないと思ったから(10代・女性)
空き家を効率的に活用することによって更に社会が良くなると思うから。(10代・男性)
活用方法がありそうだから(20代・男性)
住める場所があるのに使っていないのはもったいないから(20代・男性)
家がなくて困っている人もいるのに、だれも住んでいない家があるのはおかしい。(20代・男性)
リノベーションして何かに使うか、撤去して別の施設に活用した方がいいと思う(30代・女性)

「危険だと思う」回答理由
不審な人がいないかという不安もあるが災害の時も含めて壊れないかと言う耐久面での不安が大きいから。(10代・男性)
手入れがされていないので崩壊や不法侵入の危険があると思うから。(20代・女性)
動物のすみかになったり倒壊の危険があるから(30代・女性)
人がいないことでメンテナンスができていないと思われるので。(40代・男性)

「特に何も感じない」回答理由
危険だと思う経験がなかったから(20代・女性)
現時点では特に影響がないから(30代・男性)

「不安」空き家について、そんな印象がある理由は?
誰か住み着きそうだから。(10代・男性)
たまにニュースで溜まった郵便物が捨てられる等、ゴミ捨て場の様に扱われている為。(30代・女性)

また、このまま空き家が増えるとどのような問題が起きると思うか聞いてみました。

このまま空き家が増えると、どのような問題が起きると思う?
土地がもったいないのと治安が悪くなる(10代・女性)
土地の無駄遣いと価値の低下(10代・男性)
管理されないため崩れる可能性が出てくる(20代・男性)
環境悪化、一定の地域における住民の減少、新規居住者が見込めない(20代・女性)
犯罪や治安に関わる問題が増えると思う。(20代・女性)
遺体が放置される等、治安が悪くなりそうなイメージが沸きました。(30代・女性)
地震などの災害が発生した際にがれきが大量に発生する(30代・男性)
雑草が生えすぎてしまったり、誰もいなくてただ建物が立ってるだけだと、老朽化が進んで災害の時とかに危ない。(40代・女性)
「空き家が多い地域の治安悪化」や「自然災害の被害拡大」「遺体の放置」など、さまざまなリスクがあがっていました。

さらに空き家が増える問題に対して、どうすべきだと思うかもあわせて聞いてみたので一部を紹介します。

空き家が増える問題に対して、どうすべきだと思う?
リフォームを行うときに補助金を出すなどの解決策を考えるべきだと思う。(10代・男性)
空き家のままにするのではなくせめて取り壊して更地にしておく(10代・男性)
自治体で買い取ってホームレスの方に住んで貰う(20代・男性)
行政がもう少し徹底した管理をするべきだと思う。(20代・女性)
親族が責任を持って対処する(20代・女性)
地域の行政などが買い取って、格安で賃貸物件にすればいいと思う。(30代・女性)
可能であれば自治体で買い取り、若い子育て世代に安く貸し出す(30代・男性)
国や自治体が危険な空き家を解体できるようにするべき(40代・男性)

国や自治体に対処して欲しいという声が多くあがっていた一方で、親族が責任を持って対処して欲しいという声もありました。

■17.7%が今後する可能性がある相続の対象に、空き家になりそうな不動産が「ある」

今後する可能性がある相続の対象に、空き家になりそうな不動産はあるか聞いてみました。

(image)

17.7%と2割近くの方が、今後する可能性がある相続の対象に、空き家になりそうな不動産が「ある」と回答しています。

それは何年くらい空き家のままなのか、分かる範囲で教えてもらいました。

(image)

あわせて3割近くが「10年以上」空き家のままという結果になりました。
空き家となった経緯を聞いてみたので、一部を紹介します。

今後する可能性がある相続の対象に、空き家になりそうな不動産が「ある」空き家となった経緯は?
新しい家を買ったため、住む人がいなくなった。(20代・女性)
高齢夫婦が、施設等に入って亡くなり、そのまま(30代・女性)
祖母の家だったが祖母が入院してしまい空き家になっている(30代・女性)
祖父宅がなくなってからそのままになっている。(40代・男性)
私が実家を出る→年老いた両親が亡くなる(40代・女性)
新しい家を買ったり、住んでいた人が亡くなったりなどの理由で空き家になりそう・なってしまった不動産が多いようです。

さらに、その空き家をどうする予定なのかも合わせて聞いてみました。

今後する可能性がある相続の対象に、空き家になりそうな不動産が「ある」その空き家をどうする予定?
決めてない。(20代・女性)
売りに出す(30代・女性)
そのまま放置(30代・女性)
家の中を片付けたら取り壊す(30代・女性)
売却を検討したい(30代・男性)
できるなら売却したい。(40代・男性)
定期的に管理をしていく予定(40代・女性)
「そのまま放置する」「片付けが済んだら取り壊すも検討している」などの声があがっている一方で「できれば売却したい」「管理していく予定」といった声もありました。

■まとめ

今回は、空き家の印象や状況に関するアンケートを行い、その結果について紹介しました。

住まいの周辺に空き家がある方の35.4%が「もったいない」と回答している一方で、20.3%の方が「危険」だと感じているようです。

相続した不動産が空き家になってしまう場合、そのまま放置すれば近隣トラブルや犯罪の増加などに繋がる恐れがあります。

空き家の不動産を相続して困っている方は、信頼できる不動産会社に相談してみてはいかがでしょうか。
(7月8日 PR TIMES)


土地家屋調査士 大阪 和田清人
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