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4-1 空木岳山頂へ
「木曽殿山荘」は、完全予約制です。
令和4年はコロナ禍の為、定員80名のところ20名に人数制限されていました。
建物の一階は食堂専用。宿泊場所は2階になっています。
人数制限のため、2階はゆったりスペースになっていて、楽に寝ることができました。
通常は、その4倍の人数であり、ギチギチだったはずです。
6:00 「木曽殿山荘」を出発
宿泊者の殆どが5時半には、山荘を出発しました。
私は、6時出発です。
朝の「木曽殿山荘」
昨日と打って変わって、今日は晴天です。
空木岳の山頂方面
少し歩いて振り返ると、昨日下ってきた東川岳と「木曽殿山荘」の登山道が良く見えます。
東川岳と「木曽殿山荘」への登山道
次第に、空木岳の南部の山々が見えてきました。
空木岳南部(南駒ケ岳など)の山々
空のブルーがきれいです。でも、早朝のため、登山道は薄暗いです。
登山道は、岩だらけです。
その為、里山の道を歩くのと違い、時々、方向を間違って元に戻ります。
岩だらけの登山道
山小屋を出発してから1時間半ほどで、ようやく、空木岳の山頂が見えてきました。
山頂は、まだ先です。
空木岳山頂が見えた!
大きな岩が密集しており、木の梯子があると、ホッとします。
木の梯子
鎖と鉄梯子を使いながら、一歩一歩進みます。
鎖と鉄梯子
しばらく歩いて、後ろを振り返ると、中央アルプスの絶景が見えます。
右端から、木曽駒ケ岳→濁沢大峰→檜尾岳→熊沢岳→東川岳へと続きます。
昨日、8時間半かけて歩いた縦走路が、今は、くっきりと見えています。
昨日眺めた、檜尾岳の避難小屋までハッキリ見えます。
檜尾岳付近から天気が悪くなり、ガスで登山道が見えない中、
不安な気分で歩いた2時間が、まるで嘘のようです。
登山というのは、天気次第で、こんなに心の中が変わるものなんですね。
中央アルプスの縦走路
ようやく山頂が見えてきました。もう少しです。
空木岳山頂の手前
4-2 山頂に紺碧の空
8:30 空木岳山頂に到着
山頂に着きました。2,864m。もう、ここより上に道はありません。
空木岳山頂から南アルプスの展望
空木岳山頂からは、360度の展望が見渡せます。
空木岳山頂の標識
空木岳の標識がありました。
これを目にするために、今まで歩いてきたのです。
もう、これ以上登る必要はありません。
しばらくの間、ジ~ンと感動していれば良いのです。
山頂標識
中央アルプスの縦走路
空木岳南部(南駒ケ岳など)の山々
4-3 駒ケ根高原に向けて下山
山頂から、駒ヶ岳高原方面の景色を眺めます。
すぐ手前には、赤い屋根の「空木駒峰ヒュッテ」が見えます。
駒ヶ岳高原方面の景色
さっきまで、山頂に登って来ていた、「ヒュッテの管理人」さんと話をしていました。
(下山途中での「ヒュッテ」の写真)
(コロナの影響で、)ヒュッテは宿泊者用の食事なし。
でも、数人は予約の宿泊者がいるので、食事以外の管理をしているそうです。1週間ごとに管理人が交代。今日は、彼が下山する順番とのこと・・・。
話好きな方で、私の写真も撮ってくれました。
8:55 駒ケ根高原へ向けて下山
さあ、下山です!
山頂から少し下りかけて、ふと後ろを眺めてみました。
昨日からの長い縦走路の果てに、紺碧の空が待っていました。
「ありがとう空木岳。そして紺碧の空よ!」
空木岳山頂と紺碧の空
●空木岳には紺碧の空が待っていた(完)