(image) 相談事例から学ぶ求められる「サ高住」とは何か?相談事例相談者:孫(30代女性)居住地:北関東家族構成:3世代同居(祖母・両親・相談者)相談内容祖母89歳 要介護2 呼吸器系に疾患あり。認知なし。両親は共働きなので、昼間は祖母がひとりになってしまう。以前は、デイサービスに通っていたが、週6日になってしまうので、自費負担が発生するのと、夜間の排せつ介助が必要で家族で交代で介護をしているが、家族も疲労が溜まり、在宅では限界を感じている。本当なら家族の負担も和らいで、金銭的負担も軽くなり、在宅で最期まで看てあげたいが現実的に厳しいので、高齢者住宅も視野に入たい。そこで、「在宅(自宅)」を優先させるべく、小規模多機能を勧める。しかし・・・見学に行ったら利用者さんがみんな重度だったので、祖母が嫌がってダメ。問題は、昼間1人でいる時間がなくなり、夜排せつ介助をしてもらえればそれで問題解決。世の中、そんなに甘くはない。昼間、デイサービスのみを利用し、夜間訪問介護を利用するとすると、経済的負担が今より増してしまう。なので、介護度に応じて定額制の小規模多機能が状況から一番理想だったのだが・・・周辺の他の小規模多機能も同じ状況・・・(経営と言う立場から見ると、うまく行っている小規模だと感心)そこで、知り合いの老健に相談。受け入れてくれる事に。今は、老健に入所しているが、問題は「終の棲家」ではない。と言う事。ではなぜ?サ高住や住宅型有料を紹介しないのか?
(image) 周辺には数多くのサ高住や住宅型有料が存在し、北関東有数の激戦エリア過剰とも言われているエリアなので、「星の数」ある。でも・・・ほとんどが「要介護型」家族の希望条件には当然、当てはまらない。実際に、祖母と両親でいくつか見学に行った。そうしたら、「施設や病院」みたいで、毎日デイサービスに行かなければ行けなかったり、入居者が全員要介護で半数以上が車イス。祖母も嫌がり、両親もここでは無理だと・・・他を見て回って愕然とした。ほとんどが同じ状態。そして、部屋にはカギをかけるな、鍵の管理はこっちが行う。物件の入り口のカギも3重になっている。何だココは?と感じたので、無理ですとの話。なかには8万円台の住宅型有料もあるけど、もう見る気もない。そこで、相談者からは、うちの祖母は頭がクリアなので、お遊戯を毎日やるデイも嫌がるし、介護度が高い人たちの多い所も嫌がります。自分で歩けるし、自分の事はほとんど出来る。排せつがちょっと手助けが必要で、持病の発作があるぐらい。高齢者住宅で、昼間は共有スペースで過ごせて、夜排せつ介助に入ってもらうだけで大丈夫なんですが・・・私も面談をしていて、祖母本人とお話して同じ事を感じていました。でも・・・それが可能は物件はサ高住は満室。介護付は費用がかかりすぎる。現状ではない。という結論になり、老健へ!!そこから車で1時間程の所に、私共のプロデュースしたミモレットヒルズがあるが、満室で待機者もいる。苦肉の策でした・・・では当たり前のサ高住がなぜないのか?そこには、「要介護型ビジネスモデルのサ高住」しかない。介護の押し売りで、施設型サ高住と化している。もう、普通の家族の感覚では「入れたくない」と思われている。そこがまさに「需要のミスマッチ」なんだと痛感した。
(image) これから求められるものは間違いなく「コンセプト型サ高住」昼間は共有スペースでカルチャースクールがあったり、となりの共有スペースでは仲の良い友達とお茶をしながらおしゃべりしたり、庭で花を育てたり、趣味に没頭したり。
(image) そして、介護や医療が必要な場合は、必要なサービスを必要なだけ受けられ、そこには安心と「自由な暮らし」があり、四季折々を感じられ、休みには孫達が遊びにきたり、地元のお友達を呼んでお話をしたり。終の棲家としてのサ高住。本当の住まいとしての機能を持ったサ高住施設や病院の代替ではない。色々なコンセプトがあり、そこでの暮らし方が提案でき、充実した「選べるサービス」がある。そして、万一の為、緊急コールと医療・介護の連携。自分の大切な親を入居させるなら、自分達が老後暮らすならと考え、ワクワクできるか?がとても大切で重要なんです。そんなコンセプト型サ高住のプロデュース・開設・運営の相談・ご依頼はお気軽にまずは、高齢者住宅経営研究所で検索www.hwc-zoo.org