中古アパートは築年数が増えるに従い競争力がなくなり、空き部屋が増えてくる傾向にあります。 今回は、その様なオーナー様からのご相談に対して行ったリフォーム事例をご報告します。
原状回復を続けると時代遅れになる
(image) このオーナー様は、退去の際にクロスの貼替えを行い、さらにクリーニングも入念に行っていましたが、何故か空室になりがちでした。それは、退去時に原状回復をする際に業者に「
元通りに綺麗にしておいてくださいね。」というご指示をされていたからです。つまり、原状回復をして建物としては綺麗になっていたのですが、その結果、
12年前に新築した時のセンスをずっと引きずっていたのです。 部屋の内部はこの写真の通りで、綺麗になっていますが、見学者を惹き付けるものがありませんでした。
コーディネートで魅力的な部屋作りを
今回は間取りなどに手を加えず、コーディネートだけで新築物件に負けない魅力を持った部屋にする事に挑戦しました。 この地域は家賃設定もそれほど高くとれないために、デザイナーズマンションなどの進歩的な物件はありません。そこで、デザイナーズ風にアレンジをしてみることにしました。
(image) 床のクッションフロアを市松柄に、壁の一面をコンクリート柄にして、照明をスポットライトに変更しました。それに合わせて建具も塗装してみました。 この様に、通常の原状回復にかけていた予算に、照明器具と建具の塗装代金を上乗せしただけですが、魅力的な部屋にリフォームする事が出来ました。