うちの近所に文字通り「行列の出来るラーメン屋さん」と「お客さんが入っているのを見た事の無いラーメン屋さん」がある。
当然、両方のラーメン屋さんへラーメンを食べに行った。
行列の出来るラーメン屋さんは店内に活気があり、定員さんの対応も良い感じ。
そして、店内もキレイ!!
調味料も清潔。
ラーメンも美味しい!!料金は多少高め。
しかし・・・
閑古鳥が鳴いているラーメン屋さんは
店主と奥さんがTVを見て座っている。
めんどくさそうに「いらっしゃいませ」と・・・
店内は汚い。
調味料もべたべたする。
ラーメンはまずい・・・でも料金は安い。
そして、いつも暇。
この違いはなんだ!!
当然、美味しくなければ食べたくないが、それ以前の問題がある。
1汚い 2対応が悪い 3安いがまずい 4お客さんが来ない
繁盛店は
1キレイ 2対応が良い 3高いが美味しい 4行列
デイサービスもそうだ!!
稼働率80%以上のデイサービスは
1キレイ 2スタッフが明るく元気 3活気がある 4利用者さんで溢れかえっている。
ダメなデイサービスは
1汚い 2臭い 3スタッフから覇気を感じない 4暗い 5利用者さんがいない。
これは、全ジャンルの繁盛店とダメなお店で共通する事項。
ラーメン屋さんでは、スタッフ教育、メニュー開発、PRに力を入れ、頑張って繁盛店にしていいる。
しかし、デイサービスはどうだろうか?
高稼働率の所を見ると、やはり努力している。
低稼働率の所をみると、考えが古い。
丁度、介護サービスは来年で誕生から15年を迎え、節目の年だ。
介護保険制度が出来る前は所謂「措置の時代」
行政が勝手に利用者さんを割り振ってくれた。
だから、福祉で稼いではダメとか、福祉で営業するのは・・・と
自分達が公務員にでもなったつもりでいる方が多い。
その考え方の残党達が今でも沢山いる。
これからは、「選ばれる」時代。
そう、ラーメン一杯食べるのもお店を選ぶように。
これから生き抜くには「選ばれる」と言う意識が無ければダメ。
待っていれば来てくれる
そんなありがたい時代は昔に終わった。
そして、来年の改正以降、報酬アップは見込めない。
減算も厳しくなり、法令遵守も益々求められる。
まさに「淘汰」が始まる。
デイサービスの稼働率が上がらない・・・・
何か付加価値を付けなければならない。
そこで、取り組んだのが、「お泊りデイ」だろう。
泊まれると言うニーズを満たし、差別化を図ろうと!!
しかし、最初は良かった。
でも、気づいたら周りの他社もお泊りを始めた・・・・
そうすると、付加価値でも差別化でもない。
まして、来年は厚労省としてもお泊りルールを明確化すると言われている。
旅館業法の届け出や用途変更を求められたらどうなるのか?
多分、無理・・・・
やっぱり、サ高住だぁ~周りの他社もどんどんと参入している。
今のうちに始めないと間に合わない。
それだけで始める。
結果・・・・
入居率の低迷、そして、黒字稼働まで時間がかかる様になった。
資金的に間に合わない・・・・
そうなっている所が非常に多い。
ラーメン屋さんとデイサービスの唯一の違いは
ラーメン屋さんはお客さんに選んでもらえなければ潰れる!!と言う危機感を持っている。
だから色々な取り組みを行う。
しかし、デイサービスは、これからは高齢者の時代、
皆周りの人も高齢者になっている。
間違えない。
デイなら行ける。
なんの勉強も努力も、店舗設計もする事無く、お任せで始める。
ケアマネの所とか、地域包括に行けば、利用者は紹介してもらえる。
安易に考えて、参入する。
結果・・・・利用率低迷。
もっと真剣に利用者さんに「選んで」もらう為にはどうしたら良いか?
喜んでもらうにはどうすれば良いか?
どうしたら介護度が改善させられるのか?
を考えて方が良い。
アンテナを高く張り、異業種から学ぶべき。