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九州厚生局は、2月17日、福岡県遠賀郡の医療法人社団清涼会岡垣記念病院を指定取り消し処分にすると発表した。これにより、同病院は6月1日に保険医療機関の指定が取り消される。

同局によると、適時調査にて、一般病棟入院基本料(13対1 入院基本料)の施設基準を満たしていない疑いが生じたため個別指導を実施したところ、基準を満たしていないにもかかわらず基準を満たしているかのごとく勤務表などを改ざんした上で虚偽の報告を行い、入院基本料などの診療報酬を不正に請求している疑いが濃厚となったため監査を実施した。

その結果、不正請求額2億6,983万8,399円(3,166名分のレセプト3,166 枚)、不当請求額123万2,902円(14名分 レセプト32枚)、合計2億7,107万1,301円を不正・不当に請求していたことが判明した(監査で判明した分のみで、最終的な不正・不当請求の件数・金額は未確定)。

同病院は、1982年、遠賀郡岡垣町で県立病院以外の初の病院として開院。老人福祉にも意欲的で、1993年に開設した介護老人保健施設をはじめ、グループホーム、居宅介護支援所を運営している。今回の処分で、これらの関連施設への影響も懸念される。

■医療機関の名称:医療法人社団清涼会 岡垣記念病院(理事長 才田 英次)
■医療機関の所在地:福岡県遠賀郡岡垣町中央台三丁目22番1号

■処分のおもな理由
・不正請求
施設基準の要件を満たしていないにもかかわらず、虚偽の報告を行い、2009年9月から平成2012年8月までの3年間にわたり、入院基本料などの診療報酬を不正に請求していた
・不当請求
入院診療計画を策定していない、または、入院診療計画書の写しを診療録に貼付していないにもかかわらず、入院基本料などを不当に請求していた。また、算定要件を満たさない医学管理、在宅医療の診療報酬を不当に請求していた。

◎九州厚生局
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