ご存知家電量販店の覇者!!ヤマダ電機が苦境に立たされている。
ヤマダ電機は2013年4~9月期の決算を発表し、42億円の赤字に転落したことが判明した(前年同期は139億円の黒字)。02年に連結決算に移行後、4~9月期としては初の最終赤字となった。
大きな要因は、粗利益率が前年同期の25.1%から22.5%に2.6ポイントも低下したことによる。その理由について同社は、「(家電製品の価格比較サイト)価格.comへのデータ提供で価格競争が激化したため」と説明している。
アマゾンを筆頭とするインターネット通販サイトとの価格競争激化から、想定以上の採算悪化をもたらしたことが一因。
他社提示価格よりも安く販売するという最低価格保証制度(ヤマダ電機では「安心価格保証」)
で、安さを武器に他店を圧倒してきたが、ここに来て、ネット通販に押されている。
でも、販売戦略が異なり、同じ家電を扱っていても、定価に近い金額で売っていて
大成功している街の電気屋さんがある。
メディアにも多数取り上げられている東京都町田市にヤマグチである。
例えば、価格ドットコムの50型プラズマTVが199,980円なのに対して、
ヤマグチでは、同商品が485,000円です。
思わず「ワオッー」と言いたくなりますよね。
それでも売れるんです!!
では、家電量販店が近くにないのでは???
いえいえ、ヨドバシやヤマダに囲まれています。。。
そこには大きな戦略がありました。
■サービスによる差別化■
具体的なサービスは
1.電球一個の交換でもトンデ行きます!
2.エコポイントの手続きのお手伝いもします!
3.録画予約もします。高齢者には難しい録画予約やリモコン操作、今日のドラマの番組予約もトンデ行きます!
4.冷蔵庫が壊れたら、修理の前に、クーラーボックスに氷を入れて、エアコンが壊れたら扇風機を持ってトンデ行きます!
5.頼まれれば、営業車で駅まで送ります!
6.頼まれれば、簡単な水回りの修理もやります!
7.頼まれれば、部屋の中の模様替えのタンスの移動もお手伝いします!
8.頼まれれば、「ペットの餌やり」、「庭の水まき」、「留守の見回り」もやります!
又、両替OK、駐車場の開放、トイレの開放、店内電話利用OK、救急箱、地域の詳細地図観覧サービス、AED設置、店内コーヒーサービス、雨の日の傘貸し、雨の日のささやか券発行(100円の金券)など、店舗でも至れり尽くせりのサービスを行う等、お客様にお役に立てることは全て行うといった徹底ぶり。
価格は高いが、サービスクオリティが違う。
ヤマダ電機を筆頭に「価格のみで勝負」する家電量販店。
ここに、命運の分かれ道があるのだろう!!
格安と言えば、航空業界のLCCも大苦戦しています。
LCCは遅延は当たり前、欠航も多いと言われている。
プライベートな旅行なら良いが、ビジネスだと怖くて乗れない・・・
そして、今では1兆円企業になった、ご存知「ユニクロ」
実は、2004年から脱・低価格路線に切り替えたのはご存知か?
低価格の先に何があるのか?
そこには、熾烈さを極める「価格競争」しかない。
これから、高齢者住宅業界でも「価格競争」の波は間違いなく押し寄せる。
家賃、食費、サービス費込み6万円台!!北からどんどん南下している。
しかし、当然、どこで収益を上げるのか?
それは、「介護保険」必要のない、介護サービスの押し売りが行われたら
入居者にとって良い事なのか?
価格に拘る方も当然いる。
しかし、その分野はサ高住ではなく、別物で圧倒的なプライスでブランディングを形成する。
サ高住はあくまでも「コンセプト型」で攻めて行く。
それが、10年20年絶対に勝ち続けると信じ、確信があるから!!