日本の人口構成(1億2,700万人)の中で人口ボリュームの一番大きいのは『団塊の世代』です(1947~1949年の3年間に生まれた人)。そして『2025年問題』とは、この団塊世代636万人が全員75歳になり、病気を患う人が増え社会保障費が増え、医療機関や介護施設が足りなくなると言われています(3人に1人が高齢者・3,677万人)。 そして『2042年問題』とは、今から25年先のこの年に高齢者数が最大人数の4,000万人となり、日本最大のピンチと言われています。高齢者が500万人以上増え、日本の人口が1,700万人減るのです(1億1,000万人口)。何故2042年かというと『団塊の世代ジュニア』が全員65歳の高齢者になるからですね。生産人口(15~64歳男女合計)は5,900万人となり4,000万人の高齢者を1.5人で1人を支える社会です。女性には主婦も多く働けない人も多いし、高校生に高齢者の世話はできませんからほとんど働く人が1人で1人を支える社会となります。高齢者の高齢化がどんどん進んで25年先は目を覆いたくなるような日本の高齢問題だとご理解ください。 しかしもっと酷いのは『少子化問題』なのです。2015年の14歳以下の人口は1,598万人。2040年だと1,194万人で400万人減少します。結婚するもしないも、子供を持つ持たないも個人の自由ですし、女性の社会進出も子育て支援も政府は全く無力ですから子供達の数が減ることは止められませんね。 2016年には年間出生数が初めて100万人の大台を割り込み97万人となりました。子供達はどんどん減っていきます。私が小学生の時(約55年前)学年は5クラスも6クラスもあって、ウジャウジャ子供達がいたのですが、その東橋北小学校も既に廃校となっています。今は私も含めてウジャウジャ高齢者ばかりの日本になってしまったことは実感として理解できますね。 日本の人口も40年後の2057年には9,000万人以下となり、3,000万人も減るのです。しかし世界の人口は増え続けて今が73億人ですが、2030年には85億人に増え、その中で日本人だけが減っていきます。残念なことです。北朝鮮のミサイルが日本に飛んでこなくても、日本は人口減少と少子高齢で国家は衰退・滅亡するしかありませんね。 そんな日本の現実の中で、ゴールドエイジは『高齢者が尊敬され、大切にされる日本の社会をつくる』ことが経営目的ですが、できるのでしょうか…。そして『サ高住が日本を救う。』ことを目標にして、より良い介護看護の見本になれるような運営をしていますが、それだけでいいのでしょうか…。 それ以外にもやれることはたくさんありますね。(1)女性が働きやすい職場をつくること(これで生産人口の働く場がより多く提供できます)。(2)子供達を大切に育てる環境をつくること(託児所併設の職場づくり)。(3)母子家庭や子供を持つ女性の時給や給与アップ(少しでも生活が楽になるように子供を持つ女性を支援すること)。(4)65歳ではなく75歳まで働けるような会社の仕組みをつくる(世界一の平均寿命の日本人は健康で長く働ける。労働人口が増えるから日本の役に立てる)。(5)能力アップ、キャリアアップして労働生産性を欧米並みにする(日本では効率の悪い働きが多い。生産性を上げれば就業人口が増えたのと同じ)。(6)良質な外国人労働者を大量に雇用する(今もフィリピン人大工が18人いますが、180人にする。介護でも雇用する)。(7)その他たくさん…。 中小企業でもやろうと思えばできることはたくさんありますね。手始めに私は『少子高齢研究所』をつくろうと思いました。私の人生の終盤を、そろそろ体が動かなくなってきましたので調査と研究と研修にささげたいと思う次第です。(image)
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