不思議な夢を見た。
意外と夢を見ることが多かった私だが、コロナ以降はクタクタに何かを考え
沈没するように眠っていたせいか、あまり夢を見なくなっていた。
しかし、久々に見たその夜の夢は、特別に不思議な夢だった。
今では不動産屋として独立。
すでに6年を経過しているが、前職は実家の稼業である「小売り業」に従事していた。
そんな、私自身まだ実家の商店で働いているという設定の夢だった。
2021年 1月26日 恐らく未明
店内で忙しく品出しをしていると、外で一緒に働いている親父が誰かに捕まって何事か話している声が聞こえた。
聞くともなく聞いていると、流れ伝わってくる感じでは、どうやらオレの中学校時代の同級生のようだ。
あ、この声はシュッチか!
「シュッチ」はめちゃめちゃ面白いヤツで、一言で表現すれば破天荒なヤツ。
後先考えない行動派で、中学生の時分から帰りの電車賃を持たずに地方のコンサートに出かけたりするヤツ(笑)
でも、勉強は確か出来た。
一方オレのグループは、どちらかと言えば校内でもヤンチャ系で勉強が出来るヤツなど皆無(笑)
なので、勉強の出来たシュッチはいつもツルンでいる仲間では無かったが、
個人的には麻雀を一緒にやったし、「大きなグループ」で見ればグループの端っこと端っこくらいの距離感で、緩く繋がっていた。
そんなヤツの、大きくて野太くて闊達な声が店の外で響いていた。
もうかれこれ20数年は会って居ないかな~。
この30年近く、何処で何やってたんだろう?
本来ならばそんなヤツの声が聞こえれば仕事の手を止めて外に飛び出すはずだったが、
その時のオレはその声を聞いても仕事に没頭していた。
暫くしてシュッチから解放された親父が店にやれやれと入ってきた。
おお、よしゆき!珍しくシュッチが来てるぞ!
うん。知ってるから。
アイツ声でけぇから(笑)
ああ、そうか!
でも何か知らないけど、商売で儲かったから?
故郷に錦を飾る意味で「大仏」を建てたんだと!
はっああああああ?!大仏!?
どこによ!?
いや、実家のある〇〇町だってよ!知ってたか!?
いや全然。大仏建立してたら流石に気づくよなぁ・・・
オレと親父は黙って連れだち、店の外に出てその〇〇町の方向を見ると、そこには・・・
(image)
大仏!あるっ!!!
金色で巨大な大仏様が、家やビルの狭間からこちらを見つめるようにそびえていた。
(夢では大仏と言っておりましたが、実際に見たのは観音様でした)
うぉぉぉぉ~大仏ぅぅっぅ!
ほんとにある!しかも金かよぉぉ!オイ!
(image)
※イメージ コチラは仙台の大観音様です。色は違えどちょうどこんな感じでした。
オレ、爆笑www
夢なのに爆笑!
だって、金の大仏なんてシュッチのキャラにぴったりだから!(笑)
そんな、大爆笑のオレに気づいたシュッチが笑いながら近づいて来たので、
握手を交わし20数年ぶりに抱き合った。
おおお!オマエ変わってねーなー!シュッチ!
がっしりと受け止めたヤツは、まだ20代のように若く見えた。
いや、ヨシユキは白髪ふえたな~?
大丈夫か?仕事辛いんじゃねーかー(笑)
ヤツは10代の頃と全く変わらない眩しい笑顔で、ニコニコと笑っていた。
ところで、大仏建立しちゃうほどナニで儲けたんだ?
オマエさ●●っていうキャンプ場知っている?
おお!知っているよ!アスレチックとかも併設している奴だろ?
おお、それそれ、アレが俺の会社。
聞くと、キャンプ場とアスレチックを併設したアクティビティスペースを経営していたのが大当たり。
あまり関心の無いオレですら名前を知っているほどのメジャーな施設になっていた。
そういえば乗っているバイクもモトクロだったし、
それで日本一周とかしてたし、昔からアウトドアな奴だったな・・・
ぼんやりとそんな事を思いながら話を聞いていると、不意に場面はヤツの会社の忘年会に移り変わった。
このあたり、本当に夢は便利だ(笑)
会場のホテルの宴会場で100人位の若い社員を前に、ステージ上で社長自ら海パン半裸のシュッチ。
小島よしおの
「でも、そんなのかんけーねー!」
をガチで完コピしている(笑)
(image)
んでもそんなのかんけーねー、んでもそんなのかんけーねー
オレは夢の中なのに、またしても大爆笑(笑)
社長サイコー!ほんとウケル!
と若い社員に囲まれ、口々に社長社長と声を掛けられたシュッチは、本当に嬉しそうだった。
はー!もーホント、お前らしいや!
だろ!?良ければお前も家族連れて遊びに来いよ!
俺は栃木のキャンプ場で常駐してっからさ!
たまには羽を伸ばして遊びに来いよ!!!
最後まで、最後まで。
シュッチは屈託の無い最高の笑顔だった。
2021年 1月26日 朝
ここで、バチっと目覚める。
声に出して笑いながら、私は起きた。
はー!!ウケるわマジで!!!!
夢から完全に目覚め、暫く布団の中に居た私はニヤニヤしながらも、
ある事をしみじみと思い返していた。
そして不意に弾かれたように枕元のスマホを取ると、友人に向けてメッセージを打った。
以下次号