(image) 今まで私の失敗談も含めて実例を紹介してきました。 どの地主さんも真剣に土地活用を考えているのは分かります。しかし、それでも
業者の巧みな言葉にのせられてしまい、気がつけば大切な
土地が負の財産と化してしまいます。一度建てた建物は簡単に壊せないので、自分の代だけではなく、
子供にまで負の財産を背負わせることにもなりかねません。 それを防ぐには、やはり情報を武器にすることです。多くのオーナーさんが失敗しているのは、何も調査をせず、業者の言うことを一方的に聞いているだけだからです。テレビCMのイメージに惑わされ、誠実そうな営業マンのトークにほだされて、「ここなら良心的だから任せても大丈夫」と信じてしまうのでは、あまりにも人がよすぎます。 世の中にはそれほど甘い話はありません。だからこそ、私は「アパート経営は100%成功しますよ」などと軽々しく言いません。私自身失敗しているように、100%はありえないからです。 業者を決め、契約を結ぶ前に、もう一度冷静になり、これから説明する
3つのチェックポイントを確認してみてください。 おそらく、建てる前に念入りに調査をすることで、多くの失敗例は防げたのではないかと思います。建ててからでは遅いのです。
チェックポイント1.その業者の過去の物件を見る
モデルルームだけではなく、
実際にその会社で建てた物件を見せてもらいましょう。それも最近のものではだめです。
10年ぐらいたった物件が適当です。長年の実績のあるところなら、20年前や30年前の物件を見せてもらってもいいでしょう。それを渋る業者なら要注意です。古い物件を1件や2件見てまわることは、多額の借入金をする地主さんには当然のことだと思うのですが、ほとんどの人がそれをしませんし、業者も古い物件を見せたがりません。 自分の足でも見てまわること。地元の賃貸業者に、「○○アパートの物件がこの辺りにないか」と聞けば教えてくれるでしょうし、インターネットでも情報は拾えます。不動産賃貸業者に「この物件の評判はどうか」と聞けば情報を得られるでしょうし、外から見ているだけでも空室が続いている物件は分かります。 物件を見に行ったときに、思いきって入居者に話を聞いてみるのもいいかもしれません。
「そこまでしなくても」と思う人もいるかもしれませんが、何千万円、何億円も借金をして、アパート・マンションを建てるのですから、これぐらいするのは当然です。