サ高住のハウツー本は世に沢山出回っている。この間も、相談者がハウツー本を片手に私のところへやってきた。そして、立地は「通常の住宅や事業ほど交通の利便性は必要としない」と書いてあるので、所有している立地が一番悪い土地で建設したいと言ってきた。次に、デイサービスを併設したほうが良いですよね。この本にデイサービスで利益を上げると書いてありますと・・・その相談者はデイサービスを複数経営している。そこで・・・私は「どんなサ高住をやりたいのか?対象を誰にするのか?キャッシュポイントをどこに持ってきたいのか?」と話を聞き出し、現状経営中のデイの調子も良いとはお世辞にも言えない状況と判断。複数ある候補地の中で、一番立地の良い所でやることを提案。理由はターゲットこの立地であれば、間違いなくコンセプト型のターゲットを狙える。デイは併設せず、万一デイの通いたいと言うニーズが出た場合、自社のデイへ送迎し、稼働率を上げる。と結論。そして、本当にサ高住をやりたいなら、間違いなく「今」やると言う決断ができないなら諦めたほうが良い。2015年度の補助金を狙うなら、今月中に結論を出さないと間に合わない。まず、どうするのか?どうしたいのか?を考えてくれと相談終了。ここで!!立地は関係ないと言われる先生方の見解は、(1)入居者である高齢者はほとんどが引退しており、毎日会社に通勤することがなくあまり頻繁に外出しない。という考えと(2)対象は要介護者なので、自力で外出は困難。だから利便性は問題ない。この2点が多いと思います。外出して、外部との接点を持たないと「認知」になりますよ。建物内での「完結型」が一番ダメ。それは、「自由」という選択肢を奪っている。引退して会社に通勤しない。当たり前だろ・・・でも、仲間と遊びに行ったり、好きなものを買いに行ったり、家族が遊びに来るという事を考えた事があるのか?家族が来ると考えたら当然、利便性のいいところが良い。姥捨て山ではない。そもそも、軽度の要介護者であれば、自立を促す、介護度を改善させ、自立させるというのが私どもの考え方。付き添いがあれば、買い物に行きたい。お芝居を見たい、公園に散歩に出かけたい。それを可能にさせる。一番、考えて頂きたいのは、大切な自分の親を入居させる。もし、自分が入居するなら・・・と考えて、そこで、暮らしたいか?今、増えているのは、最期は自宅で。私どものコンセプト型は「自宅」なんです。そこは「自宅」としてふさわしいのか?それが、成功する秘訣。脱施設・脱介護あくまでも「住まい」まずは、「高齢者住宅経営研究所」で検索!!