お母様の介護について相談を受けていた。相談者様は息子様で、お母様とお父様が共に90歳を超え、実家で老老介護。お母様は要介護1だが、持病があり入院。とても、お父様の面倒を看れる状態ではないが、お父様は家事はまったく出来ない。お父様も要介護1でも・・・デイサービスに行くのも訪問介護も嫌だと一点張り。そこで、離れて暮らす息子様からご依頼。夫婦で暮らせて、医療ニーズに対応できるサ高住もしくは、在宅の場合、どの様な方法があるか?との事。早速、アセスメントシートに記入してもらう。読んでいると、やはり本人の第一希望は在宅・・・サ高住を探すも、夫婦で入れて医療ニーズに対応できる所はない。1ヶ所あったが「満室」エリア拡大はせず、在宅で暮らす事を提案。住宅改修を行い、ALSOKの緊急駆けつけサービス、食事は配食、介護は小規模多機能のサービスをご夫婦で利用。そうすれば、定額で介護から生活支援まで行ってもらえる。退院後、その準備を行っていたところ、他界。本当にこれで良かったのか?自問自答をしています。私は、全てが全てサ高住や高齢者住宅と言うのではなく、本人達が最期まで自宅を望むなら、最期まで自宅で暮らせるように様々な方法を考え、本人の意思を尊重させられるような環境整備もする。そんな矢先だったので、本当に良かったのか?無力さを痛感した。でも、相談者様からは最期を自宅で看取れて良かったです。と言ってもらえたが、もっと早く、快適にする方法は無かったのか・・・医療ニーズに対応でき、夫婦ふたりで第二の自宅として、満足して最期まで暮らしてもらえる「終の棲家」が必要であり、それでも、自宅が良いと言うなら安心安全に暮らせる方法を更に模索する必要があると考えた。ご冥福をお祈りします。