大阪の9(ナイン)さん。
空き家再生のトップランナーですね。

ここが、内装工事を残した段階で販売するという記事。

スーツの場合、既製服が約30%で、フルオーダーが約5%、セミオーダーが65%。
ところが、中古住宅の場合は、完成品35%、フルオーダー65%という実態。

ここに、セミオーダーを取り入れたってことですね。

内装の部分は、建てる側からすると、はっきり言ってどうでもいい話。
むしろ、ここにお客の希望を入れると、引き渡しがそれだけ延びちゃう。

でも、購入者からすると、毎日目にする部分。
希望が叶う方がいいに決まってます。

この、ささやかなひと手間がうれしいですよね。


【えっ、床材がむき出しですよ? なぜか未完成のままで販売される「90%マンション」とは】

0でも100でもない、90%の利点とは

 住宅といえばこれまで、建て売りの戸建てや分譲マンションのような「完成品」を買うか、はたまた0から自分好みの設計を組み立てるオーダーメードか、つまり100%か0%かのどちらかというイメージでした。

 しかしそのどちらでもない、“完成度90%”の状態で販売される「未完成住宅」の内覧会が、2020年6月中旬に世田谷区三軒茶屋で開催されました。

 なぜ90%? 残りの10%ってどの部分? どうやって完成させるの? 住宅購入を検討している人なら、気になることばかり。実際に現地へお邪魔してみることにしました。

壁紙や床材を自分で選ぶ

 東急田園都市線・三軒茶屋駅から徒歩約7分。1978(昭和53)年9月築、鉄筋10階建てマンションの5階部分、1LDKのひと部屋が今回の舞台です。

 中に入るとビックリ、木製の床材がむき出しで、壁もクロスを貼る前の状態です。ただしそれ以外の間取りや水回りはきれいにリノベーションされていて、45.05平方メートルの室内はひとり暮らしのビジネスパーソンにちょうど良さそうな広さと清潔感。窓からの眺望も抜けていて、世田谷の住宅地を見渡せます。

 この物件を担当したのは、空き家や空きビルなどのリノベーションを手掛ける「9」(ナイン。大阪市)です。

 新型コロナウイルスの影響により在宅で過ごす時間が増えた今、自分らしく快適に過ごせる住宅のあり方を、この完成度90%のマンション(未完成住宅)を通して提案しています。

「例えばお勤めの男性なら、自宅というのはもっぱら風呂に入って寝るために帰るだけの場所でした。しかし今回のコロナ禍を契機に、自宅でどのような暮らしをするかということについて考えた人は少なくなかったはずです。自宅は本来、最も長い時間を過ごす場所ですから、それぞれの希望がもっともっと反映されていいはずの場所なのです」

 そう話すのは、同社社長の久田一男さん。

 とはいえ、自分らしさを追求するために0から設計案を起こすオーダーメードは、完成までに時間もお金も掛かり、不慣れな物件購入者にとっては大変な作業。

 そこで、間取りや柱などの躯体(くたい)部分は専門家である久田さんたちが担い、最終的な部屋の雰囲気・印象を決める壁紙や床材……つまり「肝心の残り10%」の部分を物件購入者本人が選ぶ、という提案なのだそうです。

家も個々人の自由でいい

 久田さんによると、国内で実際販売される壁紙・床材は「ほとんどが白いクロスと合板フローリング」。大型の分譲マンションなどを手掛ける大手不動産開発会社が“最大公約数”的なものしか選びたがらないというのが現状のようです。

 そうなると国内の住宅はどれも同じような内装、同じような間取りばかりの、「自分らしさ」とはほど遠いものになってしまいます。壁紙メーカーが開発・製造する商品のラインアップもまた、画一的なものばかりになりかねません。

 しかしそれでは「自分の好みやライフスタイルに合った家に住むのではなく、家に自分の好みやライフスタイルを合わせることになってしまいます。洋服やファッションが個々人の好みに合わせて選べるように、家もまたその人の自由でいいはず」と、久田さんは考えます。

 例えば洋服と住宅の場合とを比べてみましょう。

(image)

 同社の調べでは、スーツの購入は既製品が約29%、フルオーダーは6%、そしてセミオーダーが65%。一方、住宅リノベーション市場では買い取り再販マンションが35%で、オーダーメードが65%。

 住宅の場合が現状、冒頭で触れたとおり「0か100か」の選択肢しかないのが実態です。

住宅購入者に「第3の選択肢」

 久田さんたちの狙いは、これまでなら100%の完成品(建て売り・分譲住宅)を選択してきた人たちに対して「壁紙や床を自分の好きなものにすることもできますよ」と提案し、反対に少し無理をして0%のオーダーメードに挑戦してきた層に「リスクを負わずに自分らしさを楽しむ方法がありますよ」と提案すること。

「もちろん、完成品にもオーダーメードにもそれぞれ良さがあります。ただ、そのふたつ以外の選択肢もあることをもっと知ってもらいたいと考えています」(久田さん)

 ありそうでなかった、物件の床材や壁紙だけを未着手のまま販売する「未完成住宅」。ほかにはない斬新なデザインで部屋を彩れば、ウィズコロナ時代のおうち時間をより快適で充実したものにしていけそう。

 日々忙しく過ごしながらも自分流のこだわりを大切にする東京在住者とは、とても相性のいい選択肢のように思われます。
(6月30日 アーバン ライフ メトロ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb3b9eafae40a1fe93ceee52dc012bbd6e6ff19e


土地家屋調査士 大阪 和田清人(image)
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