令和2年版の土地白書が閣議決定されました。
本年のポイントは、
人口減少社会における土地の利用と管理に係る取り組みと
土地基本方針に基づく総合的土地政策。
「土地は有利な資産か?」に「そう思わない」が45%。
さらに、「土地を所有したくない」が32%もいる時代。
それらを踏まえて、令和2年度の土地に関する基本的施策が挙げられています。
目についたところでは、
・低未利用地の利用促進等
→譲渡価額が低く取引コストが割高な低未利用の土地の譲渡所得税の特例
・適正な土地の管理の確保方策の推進
→隣接所有者による所有者不明土地の利用・管理を円滑に行う仕組み
どんな施策が打ち出されるんでしょうね。
待ち遠しいですね。
【土地は預貯金・株より不利? 半数近くが否定的 国交省調査】
土地は預貯金や株式などに比べて有利な資産とは思わない―。
政府は16日の閣議で2020年版の土地白書を決定し、こんな意識が強くなったことを示すデータを紹介した。国土交通省が19年度、3000人を対象に行った調査で、土地を有利な資産と考えない人の割合が過去最高の45.3%(前年度比5.9ポイント増)に達した。
国交省の担当者は、人口減少で遠隔地に住む親族から土地を相続するケースが増えていることを踏まえ、「土地の維持や管理を負担に感じる傾向が強まっていることが一因にあるのではないか」とみている。
調査は、土地に関する意識を探るため、国交省が1993年度から毎年実施。19年度調査では「土地は預貯金や株式などに比べて有利な資産か」の問いに対し、45.3%が「そうは思わない」と答え、「そう思う」の27.1%を大きく引き離した。
今回は新たに土地所有の意向についても尋ね、32.5%が「所有したくない」と回答した。理由で最も多かったのは「所有するだけで費用や手間がかかるから」(30.0%)で、「使い道がないから」(25.1%)「取得費用がかかるから」(16.3%)などが続いた。
(6月16日 時事通信)
https://news.yahoo.co.jp/articles/47d2db874e22c46714530c6616146c4b0923899e 土地家屋調査士 大阪 和田清人(image)