昨日、SG阪神いきかた研究会の勉強会を開催しました。
テーマは、「高齢者のQOL(生命の質・生活の質)」。
講師は小村一左美さん。「
最良の逝き方」の著者です。
長年、終末医療の現場を見てこられたご経験から、
生々しい事例をお話しいただきました。
人の死に方は4パターン。
(image) ところが、この通りにならないことがあります。
それは、医療の介入。
たとえば、特養の入所者は8割が認知症。
つまり、8割の方々は自分の医療方針を自分で決められない。
自動的に、自分の死に方は家族や他人が決めることになります。
たとえば、入所者が吐血すると、100%緊急搬送。
そうしないと施設が訴えられちゃう。
で、チューブに繋がれたまま、一度も覚醒せずに病院でお亡くなり・・・
ご本人は、施設で看取られたいと思っていた。
施設も、その気満々でお世話していた。
でも、医療は救うのが使命。当然の責務を果たした・・・_| ̄|○
ここに、悲しいすれ違いが生じるわけです。
小村さん曰く、「何もなく死ぬことがいかに難しいか。」
お元気なうちに、自分の希望を紙に書いて、
目立つところに置いておくようにしてくださいね。
土地家屋調査士 大阪 和田清人(image)