先月号の『苦しいことばかりのゴールドエイジ』の続きを申し上げます。ご当地には世界一の自動車会社『トヨタ』さんがありますが、世界規模の会社で売上額27兆円、社員数36万人の超大企業です。ゴールドエイジは売上70億円、社員数1,500人の中小企業です。皆さんも考えてみてください。『苦しいことばかり…』の数はどちらが多いのでしょうか。 売上は4,000倍もあって、社員数も200倍のトヨタさんが、当然、当たり前にゴールドエイジさんより苦しいことが多いのです。それはご理解いただけると思います。ゴールドエイジの苦しさなんて、トヨタさんの苦しさに比べれば4,000分の1から200分の1だと思います。次にさてこれが会社の大小に関わらず一番重要なことですが、その莫大な苦しみをトヨタさんは一つ一つ解決しているので、倒産しないで世界規模の会社として成長発展しているのです。逆にゴールドエイジは中小企業のレベルで成長が止まっています。この違いは何でしょうか。 問題とはどこの会社にもたくさんあるのです。そして成長する会社と衰退する会社の違いは一つだけ。それは『問題を解決し続けているかどうか』だけです。トヨタさんの問題解決のノウハウは一つしかありません。それは『何故を5回繰り返すこと』。そして『真の原因』を見つければ、解決することは簡単ではありませんが、普通の努力をすればだいたいみんな解決してしまいます。一つ解決するごとに一つ苦しみが無くなるのですから、トヨタさんは問題と解決を高速でゴロゴロ繰り返しているので発展しているのです。 さてゴールドエイジはどうでしょう。『四苦八苦』で苦しんでいるということは、問題が放置されていて解決されていないということです。本部も館長さんも社員さんも努力しているのにどうしてその努力が空回りしているのでしょうか。その答えは問題の『真の原因』を見つけられていないことです。何故見つけられないか…。それは『何故を5回繰り返していない』からです。1回や2回では駄目なんです。5回繰り返すのがトヨタさんですから、私達も素直に実行したいと思います。 問題はどうしてゴールドエイジに苦しいことばかりあるのか。問題ばかりあって改善されていないのかです。(1)それは何故か…(2)何故か…(3)何故か…(4)何故か…(5)何故か…。具体的にはこうして一つ一つの問題の『真の原因』を探し当ててしまえばピンポイントで少ない努力で少ない時間で問題は解決され苦しみが一つ減るのです。QC活動と同じですが、その目的は仕事を効率的にして楽に働ける環境をつくることと同じなのです。 さて私はやっとゴールドエイジの一つの『真の原因』を見つけることができました。それは難しく言えば『仕事のプロセスが分断されている』ことです。ゴールドエイジの仕事はそれぞれが専門職別に縦割りされている『機能別組織』で運営されています。具体的に言うと、介護は介護。看護は看護。デイはデイ。生活支援は生活支援。食事は食事。入居募集は入居募集。社員募集は社員募集。これではブチブチと仕事のプロセスが分断されてしまいます。しかし入居者の立場からすれば、これらは一つのサービスとして区別されずに受け入れられているのです。 さて各館のそれぞれの仕事を一つにまとめられる人は誰でしょう。『館長さん』以外ありません。ですからこれからは、私が何回も言っているように『館長さんの仕事が変わる』館長さんの仕事を変えてもらわないとゴールドエイジの四苦八苦は改善されません。館長さん宜しくお願いします。
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