(image)  E社は中部地方ではかなり名が知られている企業です。 佐藤さんは「どうせなら地元に密着した企業を選びたい」と、E社を選びました。気さくな感じの営業マンに親しみを感じ、親身になって相談に乗ってくれる姿勢に感動して、大手プレハブ会社や大手アパート会社の誘いを断って決めたそうです。 そこから先はトントン拍子に話が進んでいきました。物件も満足する仕上がりになり、「やはり任せてよかった」と大喜びしました。 晴れてアパート経営者となった佐藤さんは、家賃収入で家族で海外旅行にでも行こうかと期待で胸を膨らませていました。しかし、築1年たったころからもろくも夢は崩れはじめます。退去者が出始めたのです。 「新築の物件なのに、なぜこんなに早く出て行ってしまうのだろう?」 不思議に思った佐藤さんは、退居する入居者に理由を聞いてみると、「壁が薄すぎる。隣の部屋の携帯のパイプの音が聞こえてくるんですよ!」と言われました。 「そんな馬鹿な」と佐藤さんは退居者の部屋に入ってみると、確かに隣室の物音が筒抜け状態です。テレビの音もドアを開け閉めする音も、食器をテーブルに置く音までも聞こえます。スリッパで歩く音も聞こえてきます。 佐藤さんは、自分が欠陥アパートをつくってしまったのだと悟りました。他の部屋の住人も、遅かれ早かれ出て行ってしまうでしょう。家賃を下げなければ入居者は確保できないでしょうし、入居者も家賃の更新の前に出て行くのは目に見えています。 家族の海外旅行の夢など、いっぺんに吹き飛んでしまいました。 このE社はメゾネットタイプ、つまり上下2フロアを1つの住居として使う間取りの物件を数多くつくっています。入居者にとっては、アパートやマンションでありながら一戸建てのような感覚で住めるので、人気の高いスタイルです。 けれども、間取りは生活動線を考えてつくっているとは思えないほど稚拙です。佐藤さんの物件のように音も響くので、2フロアに分かれていても隣りとのプライバシーなど守れません。 E社は建築費が安いので初期コストは抑えられるようですが、退去時に入居者や地主さんに請求されるリフォーム代は割高です。とくにクロスの費用が高く、通常の1.5倍といいます。トータルで考えたら劣悪な物件に高い出費をしていることになるでしょう。
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