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　私はもう代表にはならないと決めていたのですが…。まあ今回、再度代表に復帰いたしました。4年前に4つの会社を4人の社長に引き継いで、3年たってそれらの会社の社長をローテーションで入れ替えて、先月の12月でちょうど4年が経過しました。当初の4人の社長の中で今も社長を続けてやっているのは『たった一人』だけです。3人の社長は降格されていて、会社の中の取締役として役員としての仕事をしています。今回新しく代表取締役社長になったのが2名と私が代表取締役会長になりましたので、また4人の代表が4つの会社の経営に努力したいと思います。

　つくづく会社の経営とは難しいものだと実感している今日この頃です。私にとってはそんなに難しくないと思うのですが、実際に会社の中の社員さんが社長をやることになると、どうも、どうしようもなく難しい仕事のようです。私の経営のやり方を何十年も近くで見ていて、私のやり方は分かっているはずなのに、実際にやってみると何もできない事が分かってしまって、会社の良い成績が出せません。やることなすことがみんな裏目に出てしまって、収拾がつかない最悪の状態になってしまっているようです。

　ということで今回もう一度リセットして、私が本社の代表に戻って、子会社全体の経営をまとめることにいたしました。スマイシアHDは持株会社ですから、再度本社としての機能を充実させてグループ全体の経営を再生させていきたいと考えています。

　さて日本の会社の97%は『中小零細企業』だと言われています。私達中小企業に不足するものは何でしょうか。その第一番目は『人材』です。当社の4人の社長の中の二人は大学を卒業していませんでした。そしてまあ学校の時の学業成績も良いとは言えません。会社に入って30年もすると、この人達も専門の技術的な能力は身に付くのですが、突然社長になってしまうと、どうすれば良いのかが全く分からなくなってしまったようです。やはり経営者の仕事は賢くないとできません。全体的な頭の容量が大きいこと。そして全体的にバランス良く考える能力が必要です。

　それも良く分かりましたので、今回の本社には社内では一番賢い人達を集めてみました。そして本社では難しいことを全て考えて各社へ指示をするつもりです、難しい事とは(1)市場調査(2)マーケティング戦略(3)商品戦略(4)ブランディング(5)社員を大切にすることとその定期的調査(6)財務・資金計算などです。この4年間の1つの大きな失敗としては、これらの難しい6つのことを各社一社一社に任せてしまっていたことでした。これからは本社がこれらの責任をとりたいと考えています。

　次に中小企業に不足するものの第二番目は『資金』です。中小企業にはいつもお金がないのです。スマイシアグループも去年で260億円売上げ、1,500人社員になってしまいました。そしてコロナパンデミックとウッドショック(建設資材高騰)とウクライナ戦争とドル150円の円安と全ての物価の上昇です。20億円あっても30億円あっても、お金はすぐに失くなってしまいます。これだけの経済の大変化があると、中小企業は弱い会社ですからこれからも沢山の会社が倒産するのではないでしょうか。

　さて2023年はどんな年になるのでしょうか…。『本社機能』を充実させて立派な会社になりたいと思います。