マンションに必要な自動火災報知設備の各装置


(a)受信機
 受信機は、一般的に管理事務室または1階の共用部分に設置されています。
 感知器または発信機から発信された火災信号を受信して、(1)火災の発生を火災灯に表示し、また、火災を感知した区域(警戒区域といいます)を地区表示灯に表示します。(2)受信機自体が音響(主音響といいます)を発すると共に、(3)該当区域の音響装置(地区音響といいます)を鳴動させます。

(b)感知器
 感知器は自動的に火災を感知し、信号を受信機に発信します。
 感知器はその感知する発生源によって、(1)熱感知器(火災により発生した熱を感知する)、(2)煙感知器(火災により発生した煙を感知する)、(3)炎感知器(火災によって生じる炎を感知する)に大別されます。
i.熱感知器
 一般的な建物で多く使用される熱感知器には次の2種類があります。
 a.差前式スポット型熱感知器
 周囲の温度上昇率が一定の率以上になったとき作動するもので、一局所の熱効果によって作動します。洋室など比較的乾燥した部屋に取り付けられます。
 b.低温式スポット型熱感知器
 一局所の周囲の温度が一定の温度以上になったときに作動します。キッチン(厨房)の天井や和室の押入れ天井など、湿気のある箇所などに取り付けられます。

ii . 煙感知器
 火災によって生じる煙を検出して作動します。煙が滞留しやすい、内廊下や階段室、エレベーター機械室などに取り付けられ、多くの場合、煙の拡散を防止するため防火扉や防火シャッターと連動しています。

(c)発信機
 火災を発見した人が、手動で受信機にその信号を発信する装置を総称します。通常は発信機・表示灯・地区音響装置の3つが総合盤としてセットされます。発信機の押しボタンには、いたずら防止のための保護板(プロテクター)が被されています。

(d)複合装置
小規模な建物には、自動火災報知設備の代わりに複合装置と呼ばれる装置が設置されている場合があります。複合装置は発信機・地区音響装置・表示灯が一体になっており、単体で機能します。したがって、受信機はありません。

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