(image)  F社は、これまでご紹介した実例とはまた別の、歴史ある住宅メーカーです。 ここは営業スタイルにさほど問題はなく、ノルマがないので営業マンがごり押しするようなことはないようです。地主さんからの信頼も厚く、1棟目をここで建てたら次も建てたい、という希望が多いと聞きます。 ただし、この会社の物件は鉄骨造りなので音の問題が発生します。入居者は騒音に耐えられず、早々に退去してしまいます。部屋のベランダの高さが低く、1階の部屋は道路から丸見えなので、防犯面においても不十分です。 物件のクオリティーが高いとはいえませんが、やはり大手企業だという安心感、そして堅実な営業に対しての評価を得て業績を伸ばしているのが現状です。G社は、知らない人は誰もいないほど有名な住宅メーカーです。 ここは社員教育が徹底しているのか、無理強いするような営業はしません。過酷なノルマに嫌気が差し、社員が次々と辞めてしまうような職場ではないようです。長年勤めている社員が大勢いるので、地主さんも安心しておつきあいしています。 G社は銀行系からの紹介受注が多く、地主さんは銀行に紹介された仲介会社と専任契約を結ぶことになります。 「銀行のお墨付きがあるから安心だ」と思いがちですが、実際は仲介業者の数が少なくて、窓口が小さいために入居率が下がるという状況に陥ります。つまり、入居希望者を紹介される機会に恵まれない物件になってしまうのです。 これらのケースはほんの一例です。 当社が相談を受けただけでも相当な数の報告を受けているので、全国では数え切れないほどの「失敗したアパート・マンションオーナー」がいらっしゃるのでしょう。将来、入居者がいなくなり、周囲の人からは「ボロアパート」などと呼ばれてしまう物件が、全国各地で大量につくらされています。どんなに失敗の実例が多くても、日本は戦後失敗した木賃アパートと同じ過ちを繰り返しているのです。 これからオーナーになる皆さんは、50年後も100年後も地域の人や入居者から愛されるような物件を経営してください。それが入居者に住まいを提供する地主さんやオーナーさんの、そして私達アパート・マンション業界の役割であります。
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