アクシスモーション(東京都新宿区)田中祥司社長(30)


賃貸管理会社の業務補助をするアクシスモーションを率いる田中社長。
日常点検や電球交換等の簡単な設備保守や、ポータルサイト用の写真撮影などを管理会社から請け負う。
ビジネスモデルが評価され、15日にあった不動産ベンチャーコンテストで最優秀賞を獲得した。

ITアプリを駆使して、現地の近くで動ける契約スタッフに指示を送る。
現在、50社が登録中で、大手管理会社などからも依頼がある。
1カ所数千円で請け負う現場は5000を越えた。
「賃貸事業の収益は、全て家賃から生まれます。細かい作業は任せてもらい、入居者やオーナーの対応に時間を使ってください」(田中社長)

金融機関からも評価が高く今年5月に合計2億4000万円の資金調達をした。
続けて、朝日新聞との提携を発表し周囲を驚かせた。
全国2000以上の新聞販売店が同社の指示のもと、管理会社のサポートをする。
たった15人の会社が2万5000人を抱える大企業とタッグを組む。

高まる注目とは別に、本社を置くのは成人映画館の2階だ。
麻雀荘として使われていた部屋を安く借りて、改装した。
あちこちにある煙草のヤニ跡が目に付く。
「請け負うのは小さな仕事ばかり、もっと簡単に作業報告や確認ができなければ普及しない」資金の大部分を開発に投じる。

開始当初は、請け負う業務が固定的で浸透しなかった。
自信が揺らいだ時、30以上歳の離れた経営者が、時間を割いて何度もアドバイスしてくれた。
「本気で変えようという大人が、この業界にはたくさんいる。今は挑戦することが全く怖くないです」





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