「学校では、人はお金のために働くことを学ぶ。だが、お金を自分のために働かせることは知らないままで一生を終わる。」 とは、ベストセラー「金持ち父さん貧乏父さん」の著者ロバート・キヨサキ氏の有名な言葉です。 前回までに、ファイナンシャルリテラシー(お金に関する数字や言葉を理解する力)について解説させていただきました。 その中で、お金持ちになる人のお金の流れとお金がたまらない人のお金の流れは全く違うことをご説明いたしました。「お金のためにあなたが働くのか?お金があなたのために働くのか?」の意味がお分かりいただけたと思います。 さて今回は、同じくロバート・キヨサキ氏の「私たちは自由な国に暮らしているが、だれもが同じ法律のもとで暮らしているわけではないんだ。金持ちになりたかったら、金持ちが使っているのと同じ法律を使わなくちゃいけない」という言葉について解説していきましょう。 私たちは、学校で教わった通り「全ての日本人は法の元に平等」と言った認識を持っていますが、お金についての法律は、必ずしもそうでもありません。 これについてロバート氏の言葉からヒントを出しますと、「私は純所得に基づいて税金を払う。きみのお父さんの税金は総所得から差し引かれる。きみのお父さんと私の最大の違いはこれだ。」ということで、要するに税金に関するルールが違うということです。 さらに、ロバート氏の言葉を続けると、「私は総所得から資産を買った残りの純所得に基づいて税金を払うから、お父さんよりも早く先に進めるんだ。君のお父さんは総所得に基づいて税金を払い、純所得から資産を買おうとする。君のお父さんにとって、どんな形にせよ財産を築くのがとても難しい理由はここにある。」 つまり言い換えると、サラリーマンの給与・賞与などの所得は給与所得であるため、手取りは受け取るべき所得の6~7割に目減りし、そこから必要なものを買っています。 一方で、同じサラリーマンでもアパート経営などの不動産所得を持つと総合課税になるので、収入の100%の手取りで必要なものを買って、残ったお金に対してのみ税金がかかるのです。 要するに、普通のサラリーマンなど給与所得者に比べ、いつも4~6割程度余分にお金が使えるのと同じことになるのです。この様に、お金を貯めるのにより大きな労力を要する法律とそうでない法律があることがお分かりになったと思います。(参考文献)改訂版 金持ち父さん貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 ロバート・キヨサキ著(筑摩書房)
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