昨日、大阪府不動産コンサルティング協会の研修会を開催しました。
テーマは、「直近の事例から考える事業所リスク」。
講師は、大阪市帰宅困難者対策支援コーディネーターの杉原利典さん。
災害は来る。だったらどうするか。を解説いただきました。
都市部における新しい災害のかたちが、「帰宅困難者」。
定義は、 災害で交通機関がマヒしたときに、
①徒歩による帰宅を諦めた「帰宅断念者」と、
②長距離を徒歩で帰宅する「遠距離徒歩帰宅者」の2つ。
このうち、遠距離徒歩帰宅者が厄介なんです。
道中で二次災害に遭遇したり、倒れちゃったり。
また、道路に人があふれて、緊急車両が動けない・・・_| ̄|○
だから、行政としては無理して帰ってほしくないわけ。
統計上、帰宅距離が、
・10km以内は全員「帰宅可能」。
・10kmを超えると、1kmごとに10%ずつ帰宅困難者が増え、
・20km以上は全員「帰宅困難」に。
大阪駅からのおおよその目安は、
直線距離10km・・・尼崎、豊中、門真、東大阪市長田、阿倍野区、住吉区
直線距離20km・・・芦屋、箕面、北千里、生駒、柏原、藤井寺、堺市西区
職場とご自宅との距離を確認しておいて、
無理せずその場ににとどまることも視野に入れるようにしてくださいね。
土地家屋調査士 大阪 和田清人(image)