昨日、不動産コンサルティング協会の研修会がありました。
テーマは、「これだけ高齢者が増えているのに、
なぜ高齢者ビジネスで成功する企業が少ないのか?」
講師は、前・高齢者住宅新聞社編集長の西岡一紀さん。
1年ほど前に、あい・ライフサポートシステムズさんの勉強会でお話を伺い、
一度お招きしたいと思っていたお方です。
人口に占める65歳以上の割合が、
・7%以上を高齢化社会
・14%以上を高齢社会
・21%以上を超高齢社会と言います。
今の日本は・・・
28%・・・_| ̄|○
すでに想定外の社会なんですね。
あ、
そもそも高齢者って誰?については過去記事をご参照くださいね。
お話の一つが、高齢者の住居。
よくあるパターンは、
①自宅に住み続ける
→②賃貸住宅に住みかえ(雪下ろしができないため戸建からマンションへ移る等)
→③高齢者住宅に住みかえ
①自宅のメリットは、主治医や友人など人間関係を継続できること。
デメリットは、物理的に不便。(2階は使えない、ブレーカー復旧できないなど)
これについては、バリアフリー化や2階建→平屋への減築工事。
または、見守り・配食・買い物代行などのサービスが提供できます。
②賃貸住宅のメリットは、駅や病院の近く等、便利なところに住めること。
デメリットは供給が少ないこと。特に高齢者は敬遠されます。
これについては、物件そのものだけでなく物件探しのバリアフリー化。
高齢者が集まるコミュニティスペースを設置して互いが見守る仕組みや、
不動産会社のシニアからの敷居を下げる。シニアを雇うのも手ですね。
③高齢者住宅のメリットは、要介護になっても安心。
デメリットは、集団生活(起床・食事の時間など)の煩わしさ。
これについては、価格帯や健康度などターゲットを絞った住宅の供給。
元気な方向けなら、お世話しすぎず、自由気ままに過ごしてもらうのも喜ばれます。
いわゆる「モーレツ社員」だった方々ですから、「何もしない」ことが耐えられない。
「できること」を持ち寄るコミュニティなら楽しそうですもんね。
空き家利活用のヒントになりますね。
土地家屋調査士 大阪 和田清人(image)