昨日、SG阪神いきかた研究会の勉強会を開催しました。
テーマは、「湯灌とは?エンバーミングとは?~その技術と作法と費用」。
講師は、
株式会社CSCサービスの宮城貴臣さんと平山敬子さん。
普段知りえない実務面のことをお聞かせいただきました。
宮城さんは納棺士。映画「おくりびと」のモックンね。
遺体を洗って、死装束に着替えさせて、納棺までを行う人。
ある意味、身内だけの最後のお別れを演出してくれるわけです。
葬儀や告別式には、他人も多く集まってますからねぇ。
「病院で清拭してくれるから要らない。」という方も多いそうですが、
実はかけがえのない時間なんだということを知りました。
平山さんはエンバーマー。
聞きなれない言葉ですが、「遺体衛生保全」を行う人。
起源は、古代エジプトのミイラ作り。つまり遺体の防腐処置。
アメリカの南北戦争の時、戦死者の遺体を故郷へ運ぶために発展したんだとか。
エンバーミングの目的は3つ。
①防腐・・・遺体を長期間保つことができる。
海外在住の親族が帰国するまで置いておきたいとか、
東京では火葬の順番が数日後なんてことがあるそうです。
②殺菌・・・肝炎、結核、AIDS等の感染症伝播を予防できる。
③修復・・・元気だったころに近い姿でお別れができる。
闘病でやせた顔をふっくらさせたり、事故の傷を隠してくれたりします。
これはもう、特殊メイクの領域ですね。
お二人とも、遺体に真摯に向き合うプロ魂を感じました。
葬儀の意義が問われている今日このごろですが、
ちゃんとした方の話を聞けば、また違う考えが見えるかもしれませんよ。
土地家屋調査士 大阪 和田清人(image)