東急住宅リースが、「
ビジネスパーソンの転勤事情に関する調査」を行いました。
面白かったのは、「転勤で住まなくなった持ち家をどうしたか?」への回答。
・第三者に貸した・・・37%
・空き家で保有・・・27%
・売却した・・・22%
という結果。
貸した人の理由は、
・老後の住まいとして持っておきたかったから
・少しでも収入を得て、転勤先の借家の家賃にするため
空き家を選んだ人の理由は、
・短期間の転勤だったから
・戻ってくることが決まっていたから
売却した人の理由は、
・管理ができないから
・新築を購入したから
ん~、やっぱり、現役バリバリの方々だからでしょうか。
空き家を選んだ理由も前向きですね。
このあたりは、全国宅地建物取引業協会連合会の調査結果とは異なりますね。
(あれ?過去に書いてなかったっけ?)
全宅連が、空き家の所有者に対して行ったアンケートでは、
空き家を所有することになった理由の50%が「相続」。
で、空き家のままになっている理由のうち、
・売却・賃貸・解体できなかった・・・18%
・どうするかの意見がまとまらない・・・4.8%
・特に考えたことがない・・・17%
いや、考えようよ・・・(^^;
突然降ってきたから、前向きに対処できないってこと?
であれば、空き家予防策の一つは、
「自分の家は自分で始末する」というシンプルな答えになりますね。
とは言え、今住んでいる家を処分するのは現実的ではありません。
そこで、
家族信託で、処分権限を渡しておく。
リースバック、所有権を手放しておく。
などの選択肢が視野に入ます。
とにかく、「特に考えたことがない」だけは避けましょうね。
【転勤時の持ち家、「賃貸物件として対処」37.1%】
東急住宅リース(株)はこのほど、「ビジネスパーソンの転勤事情に関する調査」を行った。対象は転勤経験のある既婚男性ビジネスパーソン500名と、夫の転勤に伴い一緒に引越しをした経験のある既婚女性“転妻(てんつま)”500名の計1,000名。調査期間は2018年12月25日~2019年1月7日。
希望の転勤スタイルとしては、「家族も一緒に引越しをすることが望ましい」と思う既婚男性が66.8%、転妻においても78.2%となり、“転勤は家族と一緒”が望ましいと考える人が多数派であることがわかった。しかし実態として、直近の転勤経験では、「家族一緒に引越し」が32.8%、「単身赴任」が67.2%と、「単身赴任」が多数派。理想と現実のギャップが見て取れる。
子どもの有無別では、「家族一緒に引越し」を選んだのは子どもがいる人で33.1%、子どもがいない人で31.6%と傾向に大きな差はみられなかった。しかし、子どもの成長段階別では差がみられ、子どもが就学する頃から「家族一緒に引越し」を選ぶ割合が増え、子どもが中学生の人では42.0%と最も高くなった。子どもの就学状況は、転勤で家族一緒に引越しをすべきか考える際、影響を与える要素となっているようだ。
転勤で家族一緒に引越しをした人の苦労は、「引越しの荷造り」が69.8%でトップ。「引越しの手続き(届出・公共料金など)」(58.7%)、「新居探し」(43.7%)が続いた。子どもがいる人では「子どもの園・学校探し」(27.4%)や「子どもの転園・転校手続き」(26.3%)も上位に挙がっている。
また、転勤前の住宅が持ち家の人の苦労1位は、「住宅の対処(住まなくなった持ち家をどうするか)」で51.7%と約半数。持ち家をどうするかという点は、転勤時の悩みのタネとなっているようだ。対処方法としては、「賃貸物件として第三者に貸した」が37.1%で最も高く、次いで「空き家の状態で保有した」(27.6%)、「売却した」(22.4%)が続く。
(2月8日 SUUMOジャーナル)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190208-00162217-suumoj-life土地家屋調査士 大阪 和田清人(image)