(image) 連載記事を見やすくしよう (image) (image)
⇒このブログ左上の「テーマ:山歩き」をクリック (image)
・・・すると、最近の「山歩き」のブログが10件、下に続けて表示されます。(但し、日付が新しい順に表示)
5-1 ”武蔵のコル”を経て「前剱」へ
5:50 「一服剱」を出発。
相変わらず天気は良くありません。
周辺一帯はガスが掛かっていて、先の見通しは悪いです。
でも、そのお陰で、登山道の”怖さも半々”というところです。
「一服剱(いっぷくつるぎ)」 から、ハイマツ帯をくぐり抜け、岩道を下って「武蔵のコル」に到着。
(※「コル」とは、山と山の尾根で、低くなっている場所。鞍部(あんぶ)とも言います。「ふたこぶラクダ」の真ん中の部分を考えて頂ければ分かり易いでしょう。)
コルから前剱の山頂まで、250m以上の登りとなり、途中、多数の鎖場(くさりば)があります。
いよいよ、剱岳登山の本番となります。(image)
(「武蔵のコル」から「前剱」に取りつく)
登山道は、もはや、急勾配の岩の連続です。
危険な箇所には、しっかりとした鎖が設置されています。
(危険な岩場には鎖が設置されている)
通常、”登山道”と言えば、
土の匂いがして、草木が生え、高山植物の一つも見られるもんです。
しかし、
剱岳では、こうした岩場が、ひたすら続きます。
でも、朝からこうした光景を見ていると、不思議と目が慣れて来るものです。
(前剱手前の鎖場とベンチマーク)
7:55 「前剱(まえつるぎ)。2,813m。」の頂上着
(前剱山頂の標札)
5-2 ”平蔵のコル”を進む
前剱山頂では、5分ほど休んで、直ぐに出発します。
7:00 前剱を出発
前剱から先は、岩場の下山路となります。
(濃いガスのお陰で、怖いハズの下側が見えません)
(浮石注意! の看板)
岩場には、”浮石(うきいし)”がゴロゴロしています。(image)
一見、丈夫な石に見えても、
実は、少し足を掛けただけで(グラッと)崩れてしまう石のことを 「浮石」といいます。
これは、
一つ一つの”石”自体は 「硬くて丈夫」 だったとしても、
石と石の間の接地面が少なく、
”浮いている”状態に近い石 のことを言うのです。(image)
「浮石」に足を掛けてしまうと、
「転んで怪我をする」 か
「石を下に落として」 しまい、下の人に怪我をさせてしまうことに繋がるのです。(image)
●「日本百名山」のNHKテレビ等でよく見る、鉄橋に到着です。
(有名な小鉄橋と大岩の鎖場)
鉄橋の下は、(落ちれば)真っ逆さまの状況。
(小鉄橋を進む)
鉄橋を渡った後、大岩の右側をトラバースします。
細い足場のステップを辿りながら進みます。
天気が良かったなら、下を見つめることは難しかったでしょう。
(大岩の右側。足場のステップを進む)
しばらくすると、「平蔵の頭」に到着します。
剱岳の岩場には、所々、”金属製のボルト”が岩に打付けてあります。
登山者は、こうしたボルトに足を掛けながら、岩場の上部に向かって進んでいきます。
(「平蔵の頭」の手前。ボルトに足を掛ける。)
(「平蔵の頭」を行く)
5-3 ”カニのタテバイ”に到達する
剱岳山頂直下の雪渓を歩きます。
剱岳が 「岩と氷の殿堂」 と言われる所以である、万年雪の横を通過します。
(剱岳山頂直下の雪渓)
8:30 「カニのタテバイ」に到着
「剱澤小屋」を出発してから、4時間半。
ようやく、
剱岳の難所の一つである「カニのタテバイ」に到達したのです。
(「カニのタテバイ」に到達)
(「カニのたてばい」のベンチマーク)
※次回は、 難所を通過し、剣岳山頂に到達する。
●「剱岳に魅せられた人を「剱人」と呼ぶ」(その6)へ続く