スマートパーキング・ラボは2016年1月に、3大都市圏(東京都、愛知県、大阪府)に在住の20代~60代、週に1回以上自動車を運転する男女656名を対象に、駐車場に関するアンケート調査を行いました。前回の連載では、この調査結果を元に、愛知県は大規模商業施設、観光地、イベント会場・施設周辺における駐車場ニーズが高いということをご紹介しました。 今回はこの調査結果から、男女の駐車場ニーズに関するデータをご紹介します。1.自動車を運転する主な目的(男女)Q.あなたが自動車を運転するのは何の目的ですか。最も多い目的を1つ選んでください。(回答は1つ)。(単一回答)・男性は「自分の通勤、通学」が45.8ポイント。「自分の通勤、通学」が28.3ポイント。「通勤先の顧客や取引先を訪問」が11.1ポイント。「旅行、レジャー」が8.7ポイントと続きます。・女性は「買い物など日常的な用事」が61.1ポイント。「自分の通勤、通学」が20.7ポイント。「家族の通勤、通学、通園」が7.1ポイントと続きます。(image) 2.空いている駐車場がすぐに見つからない頻度(男女)Q.あなたは自動車を運転していて、空いている駐車場がすぐに見つからないことが、どの程度の頻度でありますか。(単一回答)・男女とも8割以上が、運転中に空き駐車場が見つからなくて困ったことが年に1回以上あり、男女ともほぼ同様に、駐車場が見つからない経験をしていることが分かります。(image) 3.空いている駐車場が見つからなかった時の対処(男女比較)Q.(先のQの回答で駐車場が見つからない経験をしたことがある人が対象)空いている駐車場が見つからなかった時に、どのように対処しましたか。この1年間で対処したことについて、当てはまるものすべてを選んでください。(複数回答)・男性は「目的地とは別の駐車場に駐車する」が多い(男性63.6ポイント、女性55.7ポイント)。・女性は「目的地の駐車場が空くのを待つ」(女性52.7ポイント、男性40.7ポイント)、「目的地に行くことをあきらめる」(女性14.1ポイント、男性7.9ポイント)の割合が多い。・女性が「空いている駐車場が見つからないため目的地に行くことをあきらめた」の割合は男性の約2倍。(image)  この結果は、先に見た男性と女性の自動車に乗る目的の違いも影響していると思われます。男性は「仕事」の割合が、女性は「日常的な用事」の割合が比較的大きいということがあります。仕事であれば、急いで他の駐車場に止める必要がある場合もあるかもしれません。日常的な用事であれば、駐車場が空くのを待つことや、目的地に行くことをあきらめる余地があるのかもしれません。 以上の結果から、女性客が多く訪れる商店や施設周辺では、女性ドライバーが「駐車場がなくて行くことをあきらめた」ということがないように、駐車場の整備が求められています。女性客が多い商店や施設で駐車場が不足している場合、それら周辺の土地は、駐車場にすることで活用される可能性が高いと言えます。 なお、駐車場不足を解消するために、駐車場や空き地をコインパーキングのように貸し出すことのできる駐車場シェアリングサービスが注目されています。実は、女性ドライバーも駐車場シェアリングサービスの利用意向が高いことが分かっています。このデータは改めてご紹介したいと思います。本調査結果はこちらからご参照いただけます。スマートパーキングラボ 3大都市圏への駐車場に関するアンケート調査結果
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