会長のひとりごと【賃貸経営】vol.82 私が4つの会社(アサヒグローバル(株)、ゴールドトラスト(株)、ゴールドエイジ(株)、AGGホールディングス(株))の社長を辞任して、会長職になってから早くも2年が経過しました。
今68歳です。
 会長になった理由は3つでした。
(1)やはり年齢の問題です。65歳で高齢者の分類に入ってしまいましたから、もう社長をやめようと思いました。
(2)次に今まで20年以上も会社の経営に努力して来た若い役員4人に、早く社長の経験をさせたかったことです。
社長の立場に立たないと、その役割や喜びや苦しみはわかりません。だから社長を体験して成長してもらうことが目的でした。
(3)3つ目は、これはちょっと不純なのですが、私はこの歳になっても興味のあることや、夢ややりたいことがたくさんありまして、その自分の好きなことをするために社長を辞めたのです。これは自己中心的な身勝手な理由だったかもしれません。 

さて2年が経過してどうなったかと申しますと
(1)社長職の時より忙しくなってしまいました(自分の好きなこと、やりたかったことは全然できませんね)。
 (2)4人の社長は大変に成長しています。それはいいことですが、この4つの会社と社長を全てまとめる仕事をする人、できる人が私一人しかいないのですから苦労が増えてしまいました。
自分で何もかもやっている社長の時とは違って、各社の社長責任で行った後に私の所に問題がやって来ますから、慌てるというか、びっくりするというか、それはもう手遅れでしょうという『大問題』がやってくるのです。
それなら私が最初からやっていた方がずっと簡単で楽なんですね。しかし1つ1つ4人の社長達に経験させないと(失敗も成功も)駄目ですから、私はじっと我慢しています。会長職とはなかなか辛いものです。
 (3)私は会長職ですから、もう『新事業』『新商品』には手を出さないと決めています。これをやってしまうと最低3年から5年はかかりますから、
私の年齢が70歳を超えてしまいますし、
そもそも社長を引退した会長のやるべき仕事ではありません。この2つは社長にとって一番大切で、一番難しい仕事としてやってもらう以外に方法はありません。しかしこれが簡単ではありません。
私自身も44年間にいくつもの大失敗と大成功と、最大の喜びと最大の苦労を体験していますからよく分かります。
これを4人の社長がやるのですが、もう見ていられません。恐怖というか辛いというか、もう心配を通り過ぎて命が細る体験をしています。
 まあそんなことを言っていないで、少しは心を大きくして気を楽にして会長職をやってください…と声が聞こえてきますが、
1,200人の社員さんと200億円の売上を維持するためには、私は気楽に仕事をすることはできません。
あー、これが会長職の苦労なのかなーと、今初めて経験しているところです…。 今月、1つの会社の社長が退社することになってしまいました。
理由は、社長をやっていく自信が無くなったそうです。
その社長は会社が好きで、入社して25年間よく働いて実績を出して社長になった人です。
本人は私はこの会社が好きですと泣きながら言うのですが、
『社長をやっていく自信が無くなりました』『これ以上社長をすると会社に迷惑をかけます』『大好きな会社ですが退社します』全員で退社を止めたのですが、本人の意思が固くて退社となりました。
 これは残念な話のレベルではありません。
本人にとっても会社にとっても『悲劇的』な事件となってしまいました。
私も会長職として社長が辞める責任を痛感しています。
会長職としての大失敗なのかもしれません。
会長職とはなかなか難しいものです。
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