和田清人和田清人

「介護サービス受ける?受けない? 本当はどうやって暮らしてる?」

和田清人 「介護サービス受ける?受けない? 本当はどうやって暮らしてる?」

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昨日、SG阪神いきかた研究会の勉強会を開催しました。

テーマは、「介護サービス受ける?受けない? 本当はどうやって暮らしてる?」
講師は、西宮市マンション管理組合ネットワーク理事長の中野敬偉子さん。

高齢者および障害者のケアマネのご経験から、
ナマナマしいお話をお聞かせいただきました。

人生65年時代と言われたのは昔のこと。
今や、人生90年時代。

これだけ延びると、持ち家を手に入れて「住宅すごろく」を上がり、
そこで人生を終えるという従来の常識が通用しなくなります。

たとえば、3階建て住宅の階段がバリアになり、結局1階だけで暮らしている・・・
要は、「介護」より先に、買い物や掃除などの「生活支援」が必要になるわけ。

つまり今では、コンパクトで利便性のいい家に移ることがゴールなんです。

でも、ここで問題になるのが、高齢者の引っ越し。

戸建だったら民生委員とつながりやすいけど、
新たにマンションに移った人はつながりにくいのが現実。

コミュニティと切り離されて、セルフネグレクトになって、
「あの人が乗ったらエレベーターが臭うよね」で周囲が異変に気付く・・・_| ̄|○

やはり、慣れた家と環境で住み続けられる仕組みが必要なんですね。

フランスには、「ひとつ屋根・ふたつ世代」で住む仕組みがあるんだとか。

部屋が余っている高齢者と、部屋を借りたい学生がNPOに登録。
NPOは、信条・趣味・嗜好を徹底調査してマッチング。
互いに納得すれば、生活ルールを明文化して契約するんだって。

ルールは、たとえば、
・週6日一緒に夕食。夜間在宅。買い物支援付きで賃料無料。
・週1日一緒に夕食。夜間在宅。買い物支援付きで賃料格安。
・部屋だけの提供。TVの時間などのルールのみで賃料割引き。など

いずれも、学生と高齢者は対等な関係。排泄支援はホームヘルパーが行います。
さすが契約社会。(^^;

高齢者と学生にとってのメリットは、
・安心感
・高齢者の承認欲求の充足(「ありがとう」が聞ける)
・学生は家庭的な暮らしができ、対人コミュニケーション力が高まる。

地域や行政にもメリットがあります。
・リフォーム等で地元の工務店に仕事が生まれる
・行政の見守りコストや医療費・介護費の抑制

面白いですね。
もう少し突っ込んで研究したいですね。


土地家屋調査士 大阪 和田清人(image)
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